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CCIE Enterprise Infrastructure(LAB試験)に合格しました!

クロスサイド 三村と申します。

この度、2020年4月に改訂されたCisco資格であるCCIE Enterprise Infrastructure (通称CCIE EI)に合格することができました。


改訂後は皆様もご存じの通り、レガシーのネットワーク技術に加えSD-WANやネットワーク自動化等の新範囲も加わり前バージョンと比較しても非常に難しい試験内容となりました。

ほとんど情報がない中で合格することができたことは自分にとっても大変価値のある挑戦でした。
記録として記事を投稿させていただきます。

受験遍歴

合格までに5回受験を要しました。
私は実は改訂前のCCIEも受験しています。


ご存じの通り、2020年は新型コロナウイルスの大流行の年です。
この頃のCCIE受験者は改訂の情報も相まって、改訂前の”駆け込みCCIE受験”がよく見られました。
私もその輪の一員でしたが改訂前の合格が叶うことはありませんでした。

それが↑の画像の下二つの受験記録になります。
2020年4月にDroppedとあるのは、新型コロナウイルスの流行により東京ラボが閉鎖されたためキャンセルとなり3回目の受験をさせてもらえなかった結果です。

参考まで改訂前の2回目の受験スコア(2020年2月)を紹介します。


Troubleshooting、DiagセクションがPASSでconfigセクションがFAILでした。
一部どうしても解けない問題がありそれが影響して他のスコアも引き摺られて全体としてFAILです。
当時は「あとちょっとで受かる!次こそは!」と意気込んでいましたが、今見ると多分まったく合格するレベルになかったと思います。

改訂&新型コロナのダブルパンチに追い込まれた私はその後挫折することになります。
改訂後の最初の受験が2年後であることからも心情がお分かりいただけると思います。

挫折を味わいつつも頭の片隅からCCIEが消えることはありませんでした。
直接CCIEの勉強をすることはなくなってしまいましたが、情報収集だけは続けていました。

悶々としながら仕事もこなしつつ日常を送っていたわけですが、やはり勉強を絶った生活をしていると「このままではまずい」と思うようになっていきます。
これもCCIEの”闇”でしょうか、”魅力”でしょうか、またチャレンジしたいと強く思い始めたのが2021年の10月頃です。

それから9か月後の2022年7月に合格することができました。
家族や会社の支援、協力がなければここまで踏ん張れなかったと思います。
念願のCCIEです、それも改定後の試験内容で、です!

改訂後の受験結果

改訂後は計3回受験しました。
こちらも参考までにスコアと合わせて紹介したいと思います。

1回目

文字通りの撃沈です。
ただ、この初回受験はCCIE対策としては非常に有効でした。
なぜなら実際の試験問題が目の前にあるし8時間たっぷり時間があるので試験環境に慣れることもできます。
そして次回受験時の対策ができます。

前バージョンに比べて新バージョンは時間が足りないことが分かりました。
レガシー分野はまだ良いのですが、新範囲であるSD-WANやSD-access、ISEはGUIベースでの操作になるためCLIとは違いレスポンスが遅いので非常にストレスを感じます。
「これは厳しいな・・・」と感じました。

時間に追われながらレスポンスの遅いGUI操作と対峙していると精神が擦り減ります。

「早くコミットしろ!!!」
「画面遷移遅すぎ!!!」

と試験中何度も焦燥感に駆られます。
エラーを起こさないよう確実で正確な操作を日頃から練習する必要があると学びました。
エラーが出るだけで心臓の鼓動が早くなるのを感じます。

2回目

自分にとっては満足のいく勉強を続けていたためこの時はかなり自信がありました。
1回目受験時の記憶を気合で辿りながらメモに起こし、ひたすら練習しました。

なんとmodule2が全て終わって1時間も余りました。
全ての要件も満たせているし、全ての拠点間でpingも通る。

“勝った”と思いました。


それでも通らないのがCCIE!!!
FAILの文字を見たときはかなり落ち込みました。
もはや何が間違っているのか分からない。

CCIEは採点が厳しいことが有名だそうです。
pingが通っても、たった1行の要件が満たせていないだけで点がもらえません。
疎通が取れることは当たり前で、その上で要件を一字一句満たせていないと意味がないことを痛感しました。
この辺りは実務で要求されるスキルですね。

とはいえ、module1をPASSしていることはかなりの前進です。
あとはmodule2だけ!

3回目

記憶を頼りに全問題を一から精査しました。
本当に要件を満たせているのか、指定されているパラメタ通りに設定できているか、など一から再構築です。
結果、怪しそうな箇所がいくつか見つかりました。
ただしそれもあまり自信がありません。
それでもスコアを見る限りそこしかない。
これで駄目ならまた見直して何度もチャレンジするしかない、そんな思いでした。


PASS!!!
長い受験が終わりました。

結果を見たのは家でしたが、

「受かった、受かった」

と何度も呟きました。
本当に終わったんだと思うと感無量でした。

P.S.
試験中に画面が固まりました。
待てば回復するだろうと待機していたのですがそのまま画面が落ちてしまいました。
すぐにプロクタを呼んで対処していただいたのですがその際に何度も

「Don’t worry!」
「No problem!」

と声をかけてくださいました。
PC再起動後復旧したので試験に影響はありませんでした。
ちょっとした息抜きタイムでした。

合格までに学習した資格、書籍

どのぐらい勉強すれば合格ラインまで見えてくるかの参考としてこれまでに取得した資格、書籍などを紹介したいと思います。
一見直接関係なさそうなものもありますが自分なりに意味があったりします。
あくまで机上の知識レベルであり、ラボ試験を突破するためには実機操作が欠かせないためプラスして何倍もラボ対策が必要なことはお伝えしておきます。

改訂前に取得していた資格

・CCNP R&S
・LPIC1

改訂後に取得した資格

・CCNP ENSDWI
・基本情報技術者試験
・ネットワークスペシャリスト
・AWS(CLF,SAA,SOA,ANS)
・Python 3 エンジニア認定基礎試験
・Java Silver SE11

使用書籍

・CCNP and CCIE Enterprise Core ENCOR 350-401 Official Cert Guide
・Cisco Software-Defined Wide Area Networks: Designing, Deploying and Securing Your Next Generation WAN with Cisco SD-WAN
・Cisco Software-Defined Access
・Cisco Certified DevNet Associate DEVASC 200-901 Official Cert Guide
・Routing TCP/IP, Volume 1, 2nd Edition
・Routing TCP/IP, Volume II: CCIE Professional Development, 2nd Edition
・Python,Java,C#などの初学者向けの書籍
・IPA関連書籍
・その他周辺技術電子書籍多数

最後に

今思えば改訂前に受からなくて良かったと思っています。
まだまだ未熟ながらSD-WANやネットワーク自動化、Pythonを学べたことは有意義でした。

これからも慢心せず、スキルアップをしていきたいと思います。

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