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「BlackJumboDog」でサクッとサーバー構築 メールサーバー編②

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検証環境で各種サーバーをサクっと構築したい・・・、そんな時におすすめなのがフリーソフト「BlackJumboDog」です。
BlackJumboDogでは、DHCPサーバー、DNSサーバー、FTPサーバー、メールサーバー、プロキシサーバー、Webサーバーを構築することができます。
今回はメールの送受信の役割を担う「メールサーバー」を立てていきます。

≪目次≫

  1. アカウントの作成
  2. POP3サーバーの設定
  3. SMTPサーバーの設定
  4. 動作確認

1. アカウントの作成

まずはアカウントを作成します。
「オプション」⇒「メールサーバー」⇒「メールボックス」と開いていきます。

   

「利用者」タブでユーザー名とパスワードを入力します。
今回はユーザー名:test_user、パスワード:test123と設定しました。
このユーザー名がメールアドレスの@の前になります。(この場合test_user@~となる)
環境に合わせて設定してください。

「基本設定」タブでは、「作業ディレクトリ」からサーバー側のメールボックスの格納場所を指定することができます。
今回はデフォルト設定です。
デフォルトの場合は「C:\BlackJumboDog\mailbox」に格納されます。

  

右下の「OK」をおしてウィンドウを閉じます。

2. POP3サーバーの設定

POPサーバーを設定し、サーバーに届いたメールをクライアントに取り込めるようにします。
「オプション」⇒「メールサーバー」⇒「POPサーバー」と開いていきます。

「POP3サーバーを使用する」にチェックを入れます。

その後「ACL」タブでを開きます。
サクッと構築をするだけなら「指定したアドレスからのアクセスのみを」の欄で、「禁止する」にチェックをいれて終わりです。
「禁止する」にチェックをいれた場合、「利用者(アドレス)の指定」にヒットしないアクセスを許可します。
つまりデフォルトでは何も設定していないため、アクセスは全て許可されます

検証環境で特定のアドレスからの通信のみを許可したい or 禁止したい場合は下記のように設定します。

*127.0.0.1「ループバックアドレス」を忘れずに。

その他指定回数アクセスに失敗した通信を指定期間自動拒否する機能や、メールの送受信に使われるパスワードを暗号化する認証方式「APOP認証」などがありますが、今回はインターネットには公開せずLAN内で機能を使えるようにしたいだけなので特に設定はしません。
特殊な環境で受信メールサーバーのポート番号を変更したい場合は「クライアントから見たポート」から変更できます。デフォルトは110です。
こちらを変更した場合はメールクライアントの受信サーバのポート番号も忘れずに変更しましょう。

右下の「OK」をおしてウィンドウを閉じます。
Windowsの警告ダイアログが表示される場合は、ファイアウォールによってブロックされているため「アクセスを許可する」を押してください

POP3サーバーが開始されたことがログで分かりますね。

3. SMTPサーバーを設定する

SMTPサーバー(メールを送る側)の設定をします
「オプション」⇒「メールサーバー」⇒「SMTPサーバー」と開いていきます。

SMTPサーバーはPOP3サーバーの設定と同様、「SMTPサーバーを使用する」にチェックをいれ「ACL」を設定します。

これに加えて、メールアドレスのドメインを設定します。
今回は「testdomain.com」というドメイン名で設定します。

その他POP3サーバー同様に設定することができますが、今回はデフォルト設定とします。
右下の「OK」をおしてウィンドウを閉じます。
メーリングリストも設定できますが、今回は設定しません。
メールサーバーに関する設定は以上です。
最後に、設定を変更した場合はサーバーの再起動が必須です。
「起動/停止」⇒「サーバ再起動」から再起動します。

4. 動作確認

本当にサーバーを立てることはできたのでしょうか?
確認してみましょう。
今回はOutlookを使ってテストメールを飛ばしてみます。
まずはメールソフトの設定から行います。
コントロールパネルから「ユーザーアカウント」⇒「Mail (Microsoft Outlook)」と進むとメール設定のウィンドウがでます。

その後「電子メールアカウント」⇒「新規」で、アカウントの追加ウィンドウが出てきます。

「自分で電子メールやその他のサービスを使うための設定をする(手動設定)」にチェックをいれ、次へ進む

「POPまたはIMAP」にチェックをいれ次へ

BlackJumboDogで設定した項目を入力していきます。
最後に「アカウント設定のテスト」でBlackJumboDogと通信できているて確認をします。

アカウント設定側は「完了」と出ていることから、問題ないことが分かります。

BlackJumboDog側のログでもメールボックスへ格納できていることから、問題なく動いていることが分かりますね。

その後カウント追加ウィンドウで「次へ」進み、無事に設定が完了すれば「すべて完了しました」とでます。
無事にアカウントが追加されました。

それではメールソフト(Outlook)を見てます。
自分宛のメールを飛ばしてみます。

メールが届きました。
この結果からSMTPサーバー及びPOP3サーバーが問題なく動いていることが分かりますね。

メールサーバー編は以上です。
次回はDNSサーバーを立ててみます。

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