はじめに

クロスサイド 三村です。
2022年11月にVCAP-NV Design、12月にDeployを取得したことでVCIX-NVが認定されました。
本資格はNSX-Tの設計、実装及び管理スキルを問う資格です。
Designはよくある選択式の問題ですが、Deployは実際にNSX Managerを操作しタスクを消化する実技試験となっています。
Deployについては今年リリースされた新しい資格のようです。
取得を目指されている方の一助になればと思い、記事を投稿させていただきます。

トレーニングコース受講の免除について

VMwareの資格は前提として各トレーニングコースの受講が求められています。
私が受験したVCAP-NVも受講が必要なのですがCisco資格であるCCIEを取得しているとトレーニングコースの受講が免除され、すぐに試験を受けることができます。
今回はその制度を利用して受験しました。

なお、一つ下の資格であるVCP-NVについても免除制度がありこちらはCCNA/CCNP/CCIEのいずれかを持っていれば対象ですのでご興味がある方はこちらから始めてみるのも良いかもしれません。

学習方法

王道ですが公式ドキュメントの読み込みと実際にNSX-Tを触りながら学習を進めていきました。
VCAP-NVは全て英語で提供されるので公式ドキュメントは可能な限り英語のまま読むことをお勧めします。
VMware独自の言い回しやNSX-T用語を英語のまま読めるようにしておかないと試験本番で題意を掴むことが難しくなるからです。
とはいっても難解な英文が出てくるわけではないので言い回しを把握するぐらいの取り組みで対応できました。

DeployについてはVMwareからNSX-Tのハンズオンラボが無償で提供されており、どなたでもすぐに環境構築もせず触ることができます。
https://labs.hol.vmware.com/HOL/catalogs/catalog/1936

実際の試験時のUIもこのハンズオンラボとほぼ同じでしたのでひたすら繰り返すことが大事でした。
特に以下のハンズオンラボがおすすめです。

NSX-T Networking Fundamentals (HOL-2225-01-NET)
NSX-T Advanced Networking (HOL-2225-02-NET)
NSX Security (HOL-2226-03-SEC-HOL)
VMware Odyssey – Networking Challenge (HOL-2225-81-ODY)
VMware Odyssey – NSX Security Challenge (HOL-2226-82-ODY)

Odysseyは確認テストの形式になっており受験直前にやっておくと安心です。
私の場合、Deployの試験が午後2時頃からあったのですが午前中の復習の中でOdysseyの存在に気づき慌てて取り組みました・・・。
そこまで分量もないのできちんと学習できていれば問題なくこなせると思います。

また、実際に物理サーバにNSX-T環境を一から構築し理解を深めていきました。
有志の方の情報を参考にさせていただき、物理サーバ1台で以下のような構成を作成しました。

ハンズオンラボのみの学習では、どのようにNSX Managerを立てて、それがどのようにvCenterやESXiと連携されるのか曖昧なままの理解になる可能性があります。
可能であれば実際に構築してみることをお勧めします。
ただし、NSX-T環境は128GB程度のメモリがないと厳しい印象なのでハードルは高いかもしれません・・・。

試験の感想

幸いにもDesignとDeployともに1回の受験で合格しました。
DesignはAWSの資格と問われ方が似ているので経験のある方は取り組みやすいと思います。
問題はDeployで、結構難しかったな、という印象で受験後の感触は五分五分でした。
ハンズオンラボの内容より1段、2段ほど上でしたが試験時間がたっぷりあるので試行錯誤しながら設定、トラシューできました。

DesignとDeployどちらもCCIEの免除制度を利用している方にとってはなんとかなるレベルだと思います。
CCIEほど試験時間がタイトではないのでGUIとにらめっこしていればなんとかなります。
一部、何もしていないのに題意が満たせているタスクがありましたが残り時間もあるので深く考えずにとりあえず別の設問に行きました・・・。

試験の性質上、普段からGUIを触っていて何の機能がどこにあってというのを把握していることが重要です。
また、ネットワークの知識はCCNPレベルはないと難しいと感じました。

最後に

2022年内中にVCIX-NV取得を目指しておりましたが無事に達成できてとても嬉しいです。
本資格の取り組みの中で、NSX-Tに限らずESXiやvCenter、仮想化技術等を体系的に学びなおしました。
普段から検証環境の構築等にESXi、vCenterを活用していますがネットワークエンジニアにとってもサーバの知識は非常に重要であると考えています。
Cisco資格をお持ちの方はトレーニングコースの受講が不要なルートもありますので是非挑戦してみてください。